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だんらんエピソード(ブログ)

2021.10.28
octobre(10月)

日本には四季があり、折々素晴らしさがありますが、私は秋が好きです。

 

暑すぎず、寒すぎず、肌感が心地良く快適です。

雨も少ないので、運動するにも継続して取り組めます。

旬の食べ物も美味で、食事の時間も幸福を感じます。

陽が短くなったことで、内に目を向ける時間が増え、家の中のことに目が留まります。

 

スポーツの秋。

食欲の秋・収穫の秋。

読書の秋。

幸せの秋?(笑)

 

無性に納得してしまいます。

幸せの秋は別として、それぞれ云われはあるようですが、それに便乗して今の時期しか味わえない秋を堪能しようと思います。

 

先日、「天台宗大雄山 南泉院(てんだいしゅうだいゆうざん なんせんいん)」のご本尊の開眼式並びに本堂落慶式に参列致しました。

この南泉院は、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)以来140年ぶりに寺籍復興(中興開山)され、150年ぶりに本尊「薬師如来(やくしにょらい)」の安置を迎えました。

当社は、本堂の建立に携わった業者の一員として招いて頂きました。

お城のような石積みや主な外構工事に携わりました。

※廃仏毀釈とは・・・

特に明治初年、政府の神道国教化政策に基づいて行われた、仏教の抑圧・排斥運動をいいます。

このときに多くの寺院・仏像・経文などが破壊・焼却などによって失われました。

 

南泉院の宮下住職は、鹿児島市花尾山の山奥に35年前に小さな山寺を設けたのが始まりだそうです。

私も小学生のころ父に連れられ、六月灯や夏祭りに参加した記憶があります。

この35年もの間、活動を続けられた強い信念は、ただただ立派の一言です。

 

住職は、その他にもミャンマーのビルマ地区を中心に、学校建設の慈善活動にも力を注がれています。

聞くところによると、すでに100校もの建設を支援し、今では教職員(指導員)の育成に力を注いでおられるとのことでした。

なかなかできる事ではありません。

 

 

 

この日、式典での法話で

 

「一隅を照らす。」

 

「和を以て貴しとなす。」

 

二つの言葉が繰り返し出てきました。

 

一隅を照らすとは、天台宗の開祖「伝教大師最澄(でんぎょうだいし さいちょう)」が記した言葉です。

和を以て貴しとなすは、聖徳太子の十七条の憲法に出てきます。

どちらも共通して言えるのは、「利他(りた)」の精神です。

 

己の利益に走らず、まわりの幸せを考えて行動する。

大切なことだと分かってはいても、実践できないのが人間です。

偉そうに書き綴っている私もそうです。

ぜんぜん修行が足りません。(涙)

 

今回、この式典に参加させて頂いて、このような気づきの機会に触れたことは、とても有意義な時間でした。

南泉院の関係者の皆様、有り難う御座いました。

 

さぁ、この気持ちを心に刻み、本日もお客様の幸せを願い、お仕事をさせて頂きます。

 

皆さん、コロナが少し終息気味ではありますが、くれぐれも用心を怠ることのないようお気を付けください。

季節の変わり目、体調を崩しやすい時期でもあります。

お体を大切になさって、秋を感じながらお過ごしください。

 

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大黒柱 石谷吾一

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