だんらんエピソード(ブログ)
2019.02.27
如月。
2月24日の天皇陛下「御在位30周年記念式典」の中継を見ていて、いよいよ平成が残り僅かなのだと「じ~ん」とくるものがありました。
賛否両論あるのでしょうが、現在85歳とご高齢であられる今上天皇の「象徴」としてのご公務には頭が下がる思いです。
その今上天皇の意外にも知られていない一面を目にする機会がありました。
それは、魚類学者として「ハゼ」の分類学的研究者だということです。
とても驚きました。
しかも長年のハゼの分類学的研究に対する貢献を称え、新種のハゼの一種の命名に新属「アキヒト属」と献名がなされるほどです。
さて、今年は2月にもかかわらず、例年よりも暖かいように感じます。
すでに梅、椿や山茶花(サザンカ)、万作(マンサク)も綺麗に咲きだし、蕗の薹(フキノトウ)も春の訪れを知らせてくれています。
イワツツジ達も「咲くぞ。咲くぞ!」と今にも一斉に咲きだしそうです。
日本には四季があります。
四季を感じることは人間にとって何より幸せです。
この日本人だけに許された特権を、是非ご堪能頂きたいと思います。
しかし、例年の2月より暖かいとはいっても、朝夕は冷え込みます。
仕事から帰り、まず薪ストーブへ向かいます。
新聞紙を一枚一番下に敷き、その上に枯れた杉の葉。
またまたその上に乾燥した杉の枝。
薪ストーブに火を入れることが、この時期私の日課となっています。
部屋を暖めるだけであれば面倒な作業ですが、このひと手間がなんと贅沢なことか。
このブログをご覧頂いている皆さんにも、是非味わって頂きたいと思うほどです。
部屋が暖まりだすのに15分から20分掛かります。
速暖には向きません。(笑)
鋳物の薪ストーブは、火が消えても2~3時間は熱を保ちます。
体の芯から温もり建物全体へも熱を伝えてくれます。
「パチッ。パチッ。」と乾いたあの亀裂音。
ゆらゆらと揺れる炎。
「なんつぁ、ならん」ひと時です。
お金ではなく、「ひと手間を味わう贅沢」です。
最近はそこに南部鉄器の「鉄瓶(てつびん)」を据えて焼酎を楽しみます。
南部鉄器は「岩手県南部鉄器協同組合連合会」の加盟業者によって作られている鉄器のことです。
奥州市と盛岡市と産地があり歴史に多少違いはありますが、明治・大正以降は共通です。
奥州市は平安後期から、盛岡市は慶長時代から鋳物の歴史が始まったとされています。
そんな鋳物の歴史を想像しながらの一献は「なんつぁ、ならん」の一言です。本日2回目。(笑)
皆さん、弥生(3月)は本格的に春を迎え、芽吹く季節です。
素晴らしい芽吹きのひと月となりますことを願って・・・
「乾杯」。
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大黒柱 石谷吾一
